道路の用語集
 このサイトで使用されている道路の用語や、特殊な用語などを解説しています。作者独自の解釈がかなり混じっているので、他の一般的な定義とは異なっている部分もあると思います。もし間違いがあれば指摘下さるとありがたいです。
目次 Index
1.国道・県道・市道
2.高速道路・自動車専用道路
3.単独区間・重複区間・未供用区間・海上区間
4.おにぎり・ヘキサ・おだんご・そとば
5.現道・新道・旧道
6.起点・終点・端点、交点・交差点
7.路線名・道路の通称名
8.トンネル・隧道・覆道
英数 は行
あ行 ま行
か行 や行
さ行 ら行
た行 わ行

な行


   1.国道・県道・市道
□国 道
 国道は、俗に言う「国道」である「一般国道」と、「高速自動車国道」の二つに分けられます。
(1)一般国道
 一般的に「国道」と言った場合は、こちらの一般国道のことを指します。1952年制定の(新)道路法により一級国道と二級国道の2種類が登場しましたが、前者は国土を縦貫・横断するなど重要な路線で番号1桁または2桁、後者は一級国道の補完的に位置づけの路線とされて番号3桁と整理されていました。その後、1964年の道路法改正により一級国道・二級国道が統合され、一般国道となっています。
 旧一級国道である番号2桁までの路線は国道1号から国道58号までの58路線、番号3桁の路線は国道101号から国道507号までのうち欠番6路線を除く401路線があります。欠番となっているのはまず59号から100号がありますが、こちらは一級国道が100号(99号)まで指定されなかったことに起因する欠番であり、101号以降の3桁番号では国道109号(1963年に国道108号へ統合)、国道110号(1963年に国道48号へ昇格)、国道111号(1963年に国道45号に昇格)、国道214号・国道215号・国道216号(1963年にこれら3路線が統合されて国道57号へ昇格)の6つが欠番となっています。
 長い国道は東京から青森を結ぶ国道4号で851kmであり、最も短い国道は神戸港の国道174号の0.2kmです。場所によっては新道として有料道路となっているところや、俗に高速道路と呼ばれている道路も一般国道である場合もあり、第三京浜は高速道路並みの規格であるにも関わらず一般国道466号です。ちなみに、よく「国道●号線」という呼び方がなされますが、政令等に基づけば本来的には「線」は不要であり、「国道●号」が正しい呼び方になります。

 
(2)高速自動車国道
 1957年の道路法改正により登場。いわゆる「高速道路」のことでありまして、東名高速道路や中有自動車道などが該当しますが、、上信越道は「関越自動車道上越線」だったり、通称で言う名神高速は、実は法律上は「中央自動車道」だったりします。尚、「高速」と「自動車道」の違いについてしばしば論じられますが、初期に建設された名神・東名のみ「高速」であり、その他の道路は「自動車道」となっています。名称のみに違いがあるだけで、他に違いはないようです。(実は、名神高速と東名高速は四車線で開通したが、その後の中央道は暫定二車線(しかも追越可能、中央線にポール無し!)で開通して事故が多発したため、名神・東名より後の高速道路は全て「自動車道」になったという経緯があるとか…)
 これについての詳細は次項にて。
□都道府県道
 道路法によるもので、その都道府県区域の中にある道路について都道府県知事が道路法第7条に基づき認定したものを言い、管理は都道府県(政令指定都市の場合は市)が行います。都道府県道は、国土交通省の認定を受けた「主要地方道」とその他の「一般都道府県道」の2つに分けられます。1971年に追加された都道府県道番号標識(いわゆる「ヘキサ」)でおなじみですが、本来的には「県道●●△△線」という呼称が正式であったために、道路行政(国土交通省・県土木事務所・各警察)や道路情報ラジオなどでは「県道21号横浜鎌倉線」と呼ばずに番号抜きの「県道横浜鎌倉線」という呼称を用いており、こちらの方が正式のようです。
 都道府県県道番号については、1971年以降建設省(当時)からの通達により「(1)都道府県ごとに定めるが、(2)1〜100までを主要地方道に、101以降を一般都道府県県道の番号にあてること、(3)二県以上にまたがる都道府県道は同一となるよう関係都道府県と連絡調整すること」などが定められ、現在のような形になっています。
もっとも、実際の都道府県県道番号の運用については以下のとおり各都道府県で様々になっています。
●北海道
 広大な道域を有するため、主要地方道は1〜200番、一般道道を201番以降としています。
 ちなみに、最大の県道番号は2011年時点で「1177」であり、県道路線数では他県と桁が一つ異なります。
●神奈川県
 元々存在した「整理番号」とは別に「県道番号」を付しており、基本的に2桁以下の「県道番号」は主要地方道、3桁は一般県道としています。県内を走る国道1・15・16号等々と混乱しないよう県道番号に1・15・16番等々は欠番扱い。また、県内を7地域にブロック化しており、たとえば鎌倉・藤沢周辺の県道の場合は主要地方道であれば「31〜34」、一般県道であれば「301〜312」などと、県道番号の先頭数字が地域ブロックに対応するようになっています。
●山梨県
 8つの地域ブロックに分けており、一般県道の頭1桁はブロックで共通の数字となっています。神奈川県道の場合は番号2桁の主要地方道も頭1桁を地域ブロックで共通にしていましたが、山梨県道の場合は一般県道のみ先頭番号を共通化しているというのが違いです。
●京都府
 主要地方道が府道番号2桁、一般府道は番号3桁としていますが、京都市道である主要地方道には例外として特別に181〜188番を付しています。
●沖縄県
 米軍占領下にあった経緯から、主要地方道・一般県道ともにごちゃまぜになっており、特段「2桁までが主要地方道、3桁が一般県道」という分け方はされていません。

 尚、以降は都道府県道を県道と略します。
□市町村道
 道路法第8条に基づくもの。小規模な路線が多いために、当サイトでは基本的に扱いません。
 なお、道路法第56号により主要地方道として認定を受けた市道については、当サイトでは県道と同等にみなして県道主要道調査で取扱っています。


   2.高速道路・自動車専用道路・高規格幹線道路
 昔は高速道路の区分も単純だったのですが、今は複雑になっています。
 いかにして国・地方で費用負担するかは大きな議論点であるため、その時代ごとにいろいろな種別の道路が追加された結果、非常にわかりらづらくなりました。

□高速道路
 簡単にしてしまえば、「高速自動車国道」+「(高速自動車国道以外の)自動車専用道路」となりますが、細分化すると「高速道路」=「高規格幹線道路」+「地域高規格道路」+「その他の自動車専用道路」となります。
 法律上「高速道路」だからと言って、全ての道路が100km/hで走れるわけではありません。詳しくは以下で詳述します。

□高規格幹線道路
 「高規格幹線道路」=「高速自動車国道(A路線)」+「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」+「国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(B路線)」+「本州四国連絡道路」となります。
(1)高速自動車国道
 1957年に高速自動車国道法の成立により登場。 いわゆる「高速道路らしい高速道路」であり、通行上特別の指定がなければ最高速度100km/hまでOK。A路線と呼ばれます。
 日本で高度経済成長期からプラザ合意までに建設された高速道路の大部分がこれです。日本で最初に開通した高速自動車国道は、名神高速道路の栗東IC〜尼崎ICと言えば、何となくイメージがわくと思いますが。
 似たような用語に「国土開発幹線自動車道」というのもあります。「国土開発幹線自動車道」は予定路線も全て含んだものですが、予定路線区間が基本計画区間に格上げされると順次「高速自動車国道」に指定されます。
(2)国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路
 1987年の四全総(第四次全国総合開発計画)(にて登場。「高速自動車国道」を造るほど重要でないけれど、新規に建設が必要な区間として国土交通大臣が従来の高速道路網に追加したグループ。B路線と呼ばれます。
 一般国道や県道の「バイパス」としての扱いになるため、高速自動車国道よりは格落ちするグループです。最高速度は原則60km/hまで(一般道路と同じ)、有料の場合は通行料が高速自動車国道の原則3割増しとなる…などの違いがあります。
(3)本州四国連絡道路
 1969年のいわゆる新全総(新全国総合開発計画)で登場。1988年に「瀬戸大橋(瀬戸中央自動車道)」として開通した「児島・坂出ルート」、1998年に「神戸淡路鳴門自動車道」として全線開通した「神戸・鳴門ルート」、1999年に橋梁部が全て開通した「しまなみ海道」でおなじみの「尾道・今治ルート」の3路線があります。いずれも正式には一般国道であり、瀬戸中央自動車道は国道30号、神戸淡路鳴門自動車道は国道28号、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)は国道317号に該当します。

 基本的に国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(B路線)と同じ扱いを受けます。
(4)高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路
 1999年に登場。高速道路行政がややこしくなってしまった主たる要因(?)。いわゆるA’道路。
 たとえば、「××自動車道は高速自動車国道として建設する計画になっていたけれど、全線でそれほど通行量も見込めないし、全線建設するための緊急性も認められない。しかし、一部区間に限っては渋滞が頻発していたり、山岳道路だったりして緊急に建設しなければならない!」…という場合に、このA’道路が建設されます。具体的には国道13号主寝坂道路(現道の主寝坂トンネルがかなり古くなったので、先に「新主寝坂トンネル」を建設してこの区間だけ高速道路を造った)などがあります。日本道路公団(現在は分社化)が費用を一部負担することもありますが、基本的には「一般国道・県道」扱いとなり国や県が税金で建設することになるので、料金収入を見込めないところにも早期建設を行えるというメリットがあります。デメリットは、もちろん税金が使われるという点でしょうか。
 21世紀になってから開通した地方の高速道路は、基本的にこれと考えてもOKです。(ただ、この後「新直轄方式」という更なる裏技までも登場したので、全ての路線がそうであるとは言えません)
□地域高規格道路
 「地域高規格道路」=「都市圏自動車専用道路」+「一般」に分かれます。
(1)都市圏自動車専用道路
 いわゆる首都高速や阪神高速などの都市高速と、それに付随する路線のこと。
 該当するのは「首都高速」「阪神高速」「名古屋高速」「広島高速」「北九州高速」「福岡高速」です。
(2)一般
 結構数が多いので、何とも言えず…。首都圏だと第三京浜や東京湾岸横断道路(アクアライン)などが該当します。
□その他の自動車専用道路
 文字通り、その他の自動車専用道路。首都圏だと小田原厚木道路・西湘バイパス・箱根新道などなど…。
基本的に、近年の道路行政はともかくわけがわからないので(自分も含めてですが…)、あんまり首を突っ込まない方が良いような気もしてきます。
なお、このサイトでは、「高速道路調査」と「国道調査」の路線について、下記により区分しています。
 [A路線]
 →「高速道路調査」
 [A'路線] →A路線と同じ営業路線名であれば、「高速道路調査」。一部区間のみの開通であり、A路線と違う名称になっていれば「国道調査」。
 [B路線] →A'路線と同じような考え方で判断しますが、同一のB路線の区間であって一本の路線として供用されているのであれば「高速道路調査」で扱います。分割供用のような形であり、それぞれ別の名称となっていれば、「国道調査」で取り扱います。
 [都市高速]→ほとんどが都道府県道だけれど、「高速道路調査」
 その他 →「国道調査」または「県道主要道調査」とする。


   3.単独区間・重複区間・未供用区間・海上区間
□単独区間・重複区間
 同じ道路に複数の国道・県道が指定されているという場合、その区間を重複区間と呼ばれます。逆に一つの路線のみが指定されているという場合は「単独区間」と呼ばれます。
 表示される路線番号標識は、重複する路線同士の優劣によって決まるとされています。まず国道と県道では国道の方が優性であり、その上で国道と国道、若しくは県道と県道の場合は、路線番号が小さい方が優性となります。たとえば、国道1号と国道20号の重複区間であれば、同じ国道同士なので路線番号の小さな国道1号の標識が優先して標示されます。また、神奈川県道63号と国道246号であれば、国道であるために国道246号の方が優先して標示されます。

 ただ、全てがそうなのかと言うと、この例外はかなりたくさん見られます。
上記のことは「全ての道路は、重要度の高い順に番号を付けている」ということを前提にしないと成り立たないわけなので…。例をあげるなら…
 ・国道129号と国道246号 → 重複区間では国道246号の方がメインのようになっている。
 ・国道466号と都道317号 → 都道317号の方だけ標示されている。
 ・神奈川県道44号と神奈川県道47号 → 県道44号は黙殺状態。
と言ったところ。県道では、認定の順に県道番号を付与する県は上記が成り立つ傾向にありますが、神奈川県のようにブロック化している場合は「番号が若い=より重要」という図式が成り立ちません。
□未供用区間
 自動車交通のできない区間のこと。現在建設中のトンネルがある山岳区間や、とりあえず国道として指定しただけでおそらくずっと自動車交通不能であろう区間などがあげられます。蛇足ですが、新潟県にはやたらと多いです。例としては、
 ・国道289号 八十里越区間 …現在トンネルが建設中
 ・国道291号 清水峠越区間 …おそらくこの先開通することはない
などがあります。地図では登山道が点線で表示されるので、登山道で代替されるところは「登山国道」「点線国道」とも呼ばれます。他に「不通区間」とも呼ばれますが、作者としては災害による「不通」や冬季閉鎖のイメージが出てくるのであまり使いません。
□海上区間
 国道や県道によっては海を挟んで道路が指定されているという場合があり、その場合途中にある海の区間を海上区間と呼びます。実際に橋などの自動車通行可能な構造物があるわけではありませんが、船などで道路と道路をリレーできれば国道として通用するという考えから来ているようです。
 ただし「海だけど、とりあえず国道としておいた」という感じなので、フェリーなどが就航していなくても、海上区間となりえます。つまるところ、海上区間だからと言って、必ずフェリーが就航しているわけではありません。

 主な海上区間には
 ・国道350号 直江津(上越市)−小木(佐渡) & 両津市−新潟市 →佐渡汽船が就航
 ・国道58号  鹿児島市−種子島−奄美−沖縄本島 →海上区間がものすごく長い
などがあります。考え方によっては、未供用区間の一種とも考えられます。


   4.おにぎり・ヘキサ・おだんご・そとば・かまぼこ
 国道番号標識などに対する愛称(?)などなどです。
[おにぎり]
(フルスペック)
[ヘキサ]
(フルスペック)
[おだんご] [そとば] [かまぼこ]
□おにぎり
 国道路線番号をあらわす標識の愛称。逆三角形なところが「おにぎり」に似ていることから呼ばれます。なお、場合によっては「おむすび」とも呼ばれるようですが、特に「おにぎり」と「おむすび」の違いは無いようです。
 なお、独立した標識の場合は「フルスペックのおにぎり」、案内標識の中に描かれたものは「略式おにぎり」とも呼ばれます。

□ヘキサ
 県道番号標識をあらわす標識の愛称。六角形の形=「Hexagon」から来ています。
 ヘキサも「フルスペック」や「略式」があるわけですが、おにぎりと比べるとあまり聞かれないような気がします。

□おだんご
 おにぎりやヘキサが二つ以上重なっていると、特に「おだんご」と呼ばれます。多くは重複区間や重用区間で見られます。あとは異なる路線の交点など。道路管理者によって設置するか不設置になるかが変わるので、地域によっては「おだんご」がほとんどないところもあります。新潟県では、重複区間にはあまり設置しません。
 なお、フルスペックのものでなく、案内標識の中に描かれた略式のものも「おだんご」と呼ばれます。


□そとば
 「道路標識・区間及び道路標示に関する命令」平成7年改正で新たに追加された道路標示「国道番号」と「都道府県道番号」のことを言います。交差点などでは上下に重なっているのがよく見られます。葬儀時に見られる「卒塔婆」に似ているのでこう呼ばれます。

□かまぼこ
 都市高速道路用の路線番号標識の勝手的愛称。首都高速の場合は「ルートマーク」という言葉もありますが、どちらかというと「ルートマーク」は路線番号システム全体のことを言うような感じであり、路線番号標識そのものを言及することはできないんですね。…ということで、当サイトでは「かまぼこ」と呼びたいと思います。
[略式おにぎり] [略式ヘキサのおだんご] [上下に重なったそとば]
道路通称名入りVer.


   5.新道・現道・旧道
 概存の国道に新たな道路(バイパスなど)ができた場合、その新たな道路を新道と呼びます。それに対し、従来の道路は現道となるか、旧道・廃道となるか、他の国道・県道に降格するかのどれかになります。
□新道・バイパス
 既存の道路に新たな道路ができた場合、その新しい道路を「新道」又は「バイパス」と呼びます。場合によっては、有料道路となっている場合もあります。

□現道
 新たな道路ができても、既存の国道(または県道)が降格することなくこれまで通りの同じ国道として指定されている場合、これを「現道」と呼びます。同じ区間に2本の国道が存在することになりますが、例としては、
 ・国道1号(横浜市内) 現道:東海道 / 新道:横浜新道(有料)
 ・国道14号(千葉県内) 現道:千葉街道 / 新道:京葉道路(有料)
 ・国道17号(埼玉県内) 現道:中山道  / 新道:新大宮バイパス
などがあります。東海道・中山道のように既存の街道も重要である場合が多いのですが、特に新道・バイパスが有料道路・自動車専用道路である場合は現道として国道指定が残りやすい傾向にあります。

□旧道
 新道が国道として指定された後、概存の国道が「現道」とならず、他の国道や県道に降格した場合、その道路を「旧道」と呼びます。
 ・国道7号(新潟市街) 国道7号旧道=新潟県道3号新潟新発田村上線
  → 新潟バイパスの開通により、国道7号の旧区間が新潟県道に格下げとなった例
 ・国道8号(長岡市街) 国道8号旧道=国道351号・国道352号
  → 長岡バイパスの開通により、国道8号の旧区間が国道351号・352号に格下げとなった例
 三ケタ国道や県道への降格がほとんどですが、場合によっては道路維持を行っても意味がなくなり、廃道となることもあります。新しいトンネルができたために旧来の峠道が廃止されたり、ダムの建設によって路線が廃止されるなど、かなりの例が挙げられます。

 ちなみに作者においては、旧道の中でも自動車交通ができなくなったものを、特に「廃道」としています。

※なお、道路行政における区分は下記のとおりとなっております。(当サイトとは違う意味で用いられます)
□新道…「新道とは、バイパス部分が現道に連結されないで部分的に供用されている区間をいう。」
 つまり、バイパス路線の中でも、まだ未完成の場合に限って「新道」と呼ぶわけです。
□旧道…「バイパス等の建設にともない建設前の元の道路が他の道路として編成(入)されず存在する場合、その元の道路をいう」
 従来の道路(例:国道17号中山道)とは別にバイパス路線(例:国道17号新大宮バイパス)ができたけれど、従来の道路もそのまま国道1号となっている場合は、その従来の道路(例:国道17号中山道)を「旧道」と呼ぶことになります。
□現道…「現道とは、旧道、新道以外の道路をいう」
 上記以外は、全て現道というわけです。
あくまでも上記の用法は行政上の定義として片付け、当サイトでは前述のとおり独自の意味で使用しています。
行政上の定義と、一般的なイメージはちょっと違うわけですので…。たとえば、「旧道」というと、一般的には「旧国道8号」のような意味も包括しかねないですし、「新道」の定義も道路行政の区分に従って「未完成のバイパス道路」としてしまうと、一般的なイメージと乖離が生じてしまうような感があります。

ややこしいので、当サイトの区分と道路行政おける区分の対照表を作ってみました。
上段は同じ「国道17号」に指定されている道路が2ルート(中山道・新大宮バイパス)あるパターン、下は国道8号のうち長岡市街区間が国道351号に降格されたというパターンです。
当サイトの区分 道路行政における区分
国道17号中山道

国道17号新大宮バイパス
国道17号現道

国道17号新道
国道17号の旧道

国道17号の現道
国道351号
(長岡市街区間)

国道8号
(長岡バイパス区間)
国道351号現道
国道8号旧道、旧国道8号

国道8号(現道or新道)
 
国道351号の現道
(国道8号旧道とは言わない)

国道8号現道
 


   6.起点・終点・端点、交差点・交点
□起点
 その路線の始まるところ。路線の始まりという場合には、「始点」と言わず「起点」と言うようです。
例: 国道1号起点=東京・日本橋
   国道16号起点=横浜・高島町交差点


□終点
 その路線の終わるところ。
例:国道1号終点=大阪・梅田新道交差点
  国道17号終点=新潟・本町通交差点


□端点
 起点でもなく終点でもない路線の切れ目のこと。
 多くは海上区間や未供用区間の始まりですが、それについてはこのサイトでは「端点」と呼んでいます。
例としては…
 ・国道16号=神奈川県横須賀市走水(千葉県富津岬までの海上区間の始まり)
 ・国道291号=群馬県水上町一ノ倉(未供用区間の始まり)
などがあります。


□交点・交差点
 路線と路線の交わるところは「交点」。
「交差点」の場合は地名としてその場所のことをあらわす感じですが、路線と路線の交わりについては「交点」の方が強く言い表される感じがします。

例:国道1号浜松町交差点(=国道16号交点)
  国道8号川崎IC
(=国道17号交点)


   7.路線名・道路の通称名
 道路にも名称があります。この道路の名称は正式な名称である「路線名」と、一般的な通称である「道路通称」の二つがあります。
□路線名
 道路の正式な名称です。県道ではおなじみだと思います。今はたいていの県道には番号が振られていますが、告示等に基づけば「県道横浜鎌倉線」「県道横浜上麻生線」のように県道番号の絡まない形が正式であり、「県道21号横浜鎌倉線」のような言い方は便宜上の言い方です。
 国道の場合は国道番号のみがあるだけで、路線名に該当する特段の名称はありません。ただ、旧二級国道(3桁の国道)については、国道101号の場合は「青森能代線」、国道116号は「柏崎新潟線」と言ったように、国道番号の他に路線名もつけられていました
□道路通称
 路線名とは別に存在する道路の名称。通常は、路線名よりもこちらで、該当する道路を呼称することが多いです。案内標識の「道路の通称名」で標示されるのはこちらの道路通称の方です。同じ路線でも、区間によって2つ以上の道路通称がついているのもよく見られることであり、たとえば国道15号は、日本橋から新橋までは「中央通り」ですが、そこから横浜までは「第一京浜」という道路通称に変わります。
 
[神奈川県道21号]
路線名:「横浜鎌倉線」
道路の通称:「鎌倉街道」
[横浜市道17号]
路線名:「環状二号線」
道路の通称:「環状2号」
 正式な名称である「路線名」と、通常使用される「道路通称」は一致しない場合が多いです。
 たとえば、横浜市中心部から鎌倉市を結ぶ「神奈川県・県道21号」の路線名は「横浜鎌倉線」ですが、この道路通称は専ら「鎌倉街道」であり、一般的には後者の「鎌倉街道」の呼称が使用されます。また、「横浜市・市道17号」の路線名は「環状二号線」ですが、これが道路通称になると、漢数字がアラビア数字に変わって、「環状2号」となります。


   8.トンネル・隧道・アンダーパス・覆道・スノーシェルター
□トンネル
 地上にある山・川・交差点などを避けるために地下を掘った通路のこと。

□隧道
 トンネルの同義の漢語。読み方としては「すいどう」「ずいどう」の二通りがありますが、作者は基本的に「ずいどう」と呼んでいます。
 ハンカチを「手ふき」と呼ぶか、高速道路を「ハイウェイ」と言うかの違いに同じと考えており、作者は特に「トンネル」「隧道」を区別せず同義で用いています。

□アンダーパス【Under Pass】
 トンネルの中でも、地上にある別の道路との平面交差を避けるべく地下へと立体交差させるために建設した地下通路。地上に既に高架橋が存在してこれ以上地上での立体交差が難しい場合、用地の関係で高架橋新設が困難な場合などにアンダーパスが建設されます。どちらかというと、東京・名古屋・大阪などの都市部に多く見られます。

□覆道
 地下を掘ったのではなく、雪(雪崩)ら落石から道路を守るために覆いを造ったもの。一見するとトンネルのようにも見えますが、道路の左右どちらかは地中ではなく吹抜け構造で外の景色が見えるようになっています。「シェッド」(shed:「流す」の意)もしくは「シェード」(shade・物陰)とも呼ばれますが、どらちかというとこの2者では「シェッド」の方が多いかなと思います。
 崖や急斜面の中腹のようなところを道路が走っている場合に設置されます。防雪対策の場合は「スノーシェッド」または「雪覆道」、落石対策の場合は「ロックシェッド」または「岩覆道」とも呼ばれます。

□スノーシェルター
 雪が積もらないよう、道路の頭上を半円状のトンネルのような覆いを設置した構造物。覆道のうち雪対策の「スノーシェッド」と似たような感じですが、「スノーシェッド」は崖や急斜面の中腹といったところに雪崩防止を主目的に設置されるのに対して、スノーシェルターは比較的開けた所の峠の前後や急カーブの連続する勾配区間に設置されます。豪雪地帯で急カーブの連続する勾配区間は、当然ながら積雪により危険な状態になり、また除雪作業も通常の道路に比べて困難を伴うため、安全確保のためにスノーシェルターを設置し、そもそも積雪が無いように措置してしまいます。

 

50音順インデックス

   英数[A〜Z, 0〜9]

□BS【Bus Stop】
 バス停留所のこと。当サイトでは「BS」または「バス停」と呼び、「バスストップ」とは表記しません。

□CB【Chain Base】
 チェーン着脱所のこと。トンネルの出入口の前後、雪道・山間部の入口に設置されます。夏季は閉鎖され、冬季のみ供用されるパターンが多いです。なお単独で設置されるCBのほか、通常の駐車帯やSA/PAがチェーン着脱所を兼ねるケースも多く見られます。

□IC【Inter Change】
 一般道路と高速道路を接続している箇所をいいます。当サイトでは、(1)本線車道が信号機による交通整理を伴わずに走行できる構造になっており、かつ(2)本線車道からの流出入は減速車線及び加速車線で構成されている物で、(3)一般道路と高速道路を接続している箇所…と定義しています。高速道路の本線道路では合流交通によりスムーズな流出入ができますが、一般道路側は同様に合流交通だったり信号機による平面交差だったり、一旦停止だったりと様々です。なお、都市高速道路では「IC」と呼ばずに「ランプ」とも呼ばれます。(→「ランプ」の項目を参照)

□JCT【JunCTion】
 高速道路同士を接続している箇所を言います。ICの場合は、一般車道側が平面交差・一旦停止・信号機による接続であることが多いですが、JCTの場合は高速道路同士の接続であるために平面交差となることはなく、どの方向であっても合流交通によりスムーズに路線変更ができるようになっています。例外は東京外環道路の美女木JCTですが(笑)
 最近では、高速道路同士の接続であっても、JCTと呼ばずICと呼ぶケースもあります。もっとも、どういうときにIC・JCTと呼ぶのかという基準は特段無いようですが、基本的に高速自動車国道同士の接続であれば「JCT」、それ以外の場合(一般国道の自動車者専用道路との接続など)は「IC」となる傾向にあるかな〜というところです。
 また、都市高速道路ではかつては「JCT」と呼ばずに「IC」と呼んでいましたが、現在は通常の高速道路同様「JCT」と呼ぶようになりました。一般道路では、バイパス同士を接続する場合などで全方向を合流交通で走れる構造を持つケースもありますが、この場合は基本的に「JCT」と呼ぶものはなく、全て「IC」としているようです。さすがに一般道路で「JCT」と名乗るのは気恥ずかしいのでしょうか(笑)

□PA【Parking Area】
 パーキングエリア。高速道路において概ね15km程度の間隔で設置される休憩施設です。
 一般道路にもこれに準じる施設があり、同様に「PA」としているものもあります。

□R・r
(1)「ROUTE」の頭文字で、一般的には国道を表します。
 ただし、「R」と「r」を使い分けており、大文字「R」の時は国道を表し、小文字「r」の時は県道を表します。例としては、「R45」の場合は「国道45号」ですが、「東京r45」の場合は「東京都道45号」を指します。

(2)カーブにおける半径のこと。
 カーブの手前にはカーブ半径を示す標識・補助標識がしばしば立っており、「R=400」で「半径400mのカーブ」の意味になります。数学の世界では「R=直径、r=半径」とすることもありますが、設計の分野では「D=直径、R(r)=半径」とするのが普通なので、特にRとrの使い分けは無いです。
 ちなみに、道路構造令第15条では、設計速度に対する曲線半径を下記のように規定しています。制限速度100km/hの高速道路では「R=400」となるとちょっと目立つカーブとなりますが、制限速度60km/hの一般国道で「R=400」というのはカーブとみなすか否か微妙なところです。
設計速度
(単位 km/h)
曲線半径*
(単位 m)
120 710 570
100 460 380
80 280 230
60 150 120
50 100 80
40 60 50
30 30
20 15
*曲線半径のうち、左側は本則であり、右側は「やむをえない場合」の緩和基準。

□SA【Service Area】
 サービスエリア。高速道路において概ね50km程度の間隔で設置される休憩施設です。
 PAよりも大規模で給油施設・レストランがある…と言った違いがありましたが、近年は無人のSAなども多くなり、SAとPAの区別が明確ではなくなりました。

□TB【TollBooth・TollBarrier】
 料金所のこと。TollBoothだと通常の「料金所」ですが、TollBarrierだと「本線料金所」の意味が強くなります。
 なお、通常の日本の案内標識では「料金所」の英文標記には「TollBooth」「TollBarrier」のいずれも使用されず、専ら「TollGate」が使用されています。

□TN【TunNel】
 トンネルのこと。当サイトでは基本的に「トンネル」と表記し、「TN」と略すことはしません。
 厳密な日本語訳は「隧道」となります。

□TS【TruckStation】
 トラックステーション。たまに地図に載っていますが、トラックドライバー専用の休憩所であり、一般人は利用できません。
 PAと同じような施設と思い込んで現地に行ったら泣きを見ます。


   あ[a]

□あおかんばん【青看板】
 青色の案内標識の総称。一般道路で見られる。

□あらいごし【洗い越し】


  路面の上を川・沢が流れている状態のこと。川や沢を渡る際には、通常は橋を架けたり暗渠(道路下の水路トンネル)を設置したりするものですが、あまりに山奥の道路の場合は橋や暗渠も作らず、やむをえず路面の上を川・沢が流れる状態にしていることがあり、これを「洗い越し」と呼びます。交通量が少ない道路だったり、沢など非常に小規模な流量の場合に洗い越しとなるようです。
 晴れている日はぴちゃぴちゃと楽しい沢越えであったとしても、雨天日やその翌日には濁流となっている場合もあり、注意が必要です。場所によっては「暗渠を掘ってあるが、流量が多くなると洗い越しになる」というものもあります。

□アンダーパス【Under Pass】
 本線車道が高架橋に向かわず、地下に向かう立体交差のこと。日本風に言うと「地下道」です。

□あんないひょうしき【案内標識】
 青色(青看板)や緑色(緑看板)で表される標識。コード番号の先頭に「1」が付される。

□いじょうきしょうじつうこうきせいくかん【異常気象時通行規制区間】
 文字通り、異常気象の場合に通行が規制される区間のこと。よくあるパターンとしては「この先▲▲から▲▲までの間は、連続降雨量○○ミリで通行止となります」と言った標識が立っています。ただ、この標識はあくまでも通行止となる目安を示したものであり、状況によっては道路管理者の判断により通行自粛の呼びかけや通行止措置がなされる場合があります。
 1968年8月、国道41号を走っていた観光バス2台が集中豪雨による土砂崩れに巻き込まれて104名の死者を出すという大惨事が起きたのですが、異常気象時通行規制区間の設定はこの事故を契機としています。ちなみに、「事前通行規制」などと呼ぶケースもありますが、通達・運用上の根拠としての呼称は「異常気象時通行規制」が正式です。

□いっぱんけんどう【一般県道・(一)】
 一般県道の略。県道の中でも、主要地方道となっていない路線のことを指します。 ゆえに「県道=[主要地方道である県道]+[一般県道]」となります。
 ヘキサの補助標識に「(一)清水インター線」などとあれば、「一般県道清水インター線」のことを略しています。
 →「主要地方地方道(主)」・「停車場(停)」

□おいわけ【追分】
 「おいわけ」と読みまして、現代風に言えば「分岐点」のこと。街道と街道の分岐点のことを古くは「追分」と呼びました。民謡の「追分節」も元は街道の「追分」にちなんでいます。現在でも「追分」という地名は多々残っていますが、その多くが三叉路となっており、かつて街道の分岐点であったことを忍ばせています。

□おにぎり・おむすび
→「おにぎり・おむすび・へきさ・そとば」

□おりこみこうつう【織り込み交通
 2路線が接続する際、合流車線と流出車線を特段別に設置せず、二つの路線を一時的にくっつけることで車両を流出入させる構造のこと。
 一般的なIC・JCTよりも用地が小さくて済みますが、交通量が多くなると事故・渋滞多発の原因にもなります。

  

   か[ka]

□きゅうひょうしき【旧標識】
 現行のものでない標識のこと。主に昭和25年3月改正の「道路標識令」から昭和37年1月の「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」第一回改正前までの白看板をさすことが多いですが、このサイトでは現行のものでない標識は全て旧標識としています。

□きょうほん【教本】
 財団法人全日本交通安全が発行している『交通の教則』のことです。免許試験や更新の時におなじみ。
 標識の形式や設置方法は政令や告示で出されていますが、このサイトでは一応この教本を標識の基準としてとらえています。

□キロポスト
 その路線の位置を示すべく、特定位置(たいていはその路線の起点)からの距離を示したもの。標識状のおなじみのものやポールによるもの、縁石にペイントしたもの、中には道路標示のように路面にペイントしたものまで様々。
 道路管理(事故・工事時の該当位置の把握等)のために用いられる側面が強く、高速道路などを除けば必ずしも距離は正確なものではないです。バイパスが開通した場合はルート変更によって当然に起点からの距離も変動しますが、バイパスが開通したからといって全線のキロポストを設置し直すことはあまりないです。また、起終点が変更されたり、国道→県道に格下げになったとしても、キロポストは旧来のままで道路管理に用いられるというケースも多々あります。

□くだり【下り】
(1)下り勾配のこと。
(2)起点→終点にむかう場合の方向。こちらの詳細は「上り【のぼり】」を参照して下さい。

□クランク
 「右直角カーブ→左直角カーブ」または「左直角カーブ→右直角カーブ」のように、逆方向の直角カーブが連続している構造のこと。手回しハンドルなどで使われる仕組みである「クランク」にちなむ。
 なお、クランク上の状態になっている交差点(T字路⊥字路が横につながった形(┳┻))は「クランク状の交差点」または「クランク交差点」と呼ばれます。縦横での単純な交通整理ができないため、複雑な信号サイクルが必要となり、渋滞多発地点になることも多いです。古くからの市街地ではよく見られる構造ですが、特に城下町では入れ違いの交差点により敵がまっすぐに攻めてくるのをふせぐためにあえてクランク状の交差点で街区を構成したという例もあります(山形県米沢市・福島県会津若松市はその典型)。

□けんどう【険道】
 県道の中でも、劣悪な道路を揶揄して言う言葉。「酷道」「死道」の仲間です。
□げんどうしゅぎ【現道主義】
 現道と新道(バイパス)の2ルートがある場合は、(1)まず現道があり、(2)その現道に付属してバイパスがある…という作者独特の考え方です。このサイトでは、国道・県道調査については基本的に現道主義を貫いています。国道調査の通し番号(その1)(その2)〜が現道に付せられて、新道は(そのA)(そのB)〜と番外編的になっているのは、この考え方の表れですね(笑)
 普通に走る場合は、バイパス優先で、現道は付属物と考えることが多いと思いますが…(→この場合は「新道主義」とでも言えばいいのかな?)

□こくどう【酷道】
 「国道」なんだけれど、砂利道だったり狭路だったりする道のこと。かつての高度経済成長期に揶揄する意味を込めて使われてきたらしく、現在でも国道らしからぬ国道を「酷道」と呼びますが、HPでは親しみを込めて使われることが多いような気がします。
 作者の主観的な考えに基づく例としては
 ・R25非名阪区間
 ・R101男鹿市五里合
などがあります。

□こんいろのひょうしき【紺色の標識】


 紺色地の標識のこと。昭和37年1月「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」第一回改正から昭和46年11月の同・第六回改正までが該当する。案内標識がほぼ現行のものに近い形となったのは、昭和46年11月第六回改正のことだが、当初は現在の青に比べ若干暗い色をしていた。

 

   さ[sa]

□さんけたこくどう【三ケタ国道】
 国道番号が三ケタの国道のこと。ただ、その中でも崩落し掛けているような山間地を走るようなものや、生活道路の雰囲気の色濃い狭路区間があるものなど、国道とは思えないような国道のことを指すことが多いです。作者もそんな道路は結構好きです。「三ケタ酷道」と書くともっと感じが出ます。

□さんぽうかいか【三方開花】
 直進・左折・右折の全ての方向が同じ国道/県道番号になっていること。新道・現道・旧道の分岐、支線との分岐点などで見られる。

□しどう【死道】
 市道の中でも、劣悪な道路を揶揄して言う言葉。「酷道」「険道」の仲間です。

□しゃどう【車線】
 車両通行帯とほぼ同義(正確には登坂車線や流出入車線を含むか否かで異なる)。「片側一車線道路」「両側四車線道路」などのようにも使う。
 蛇足ながら、「四車線道路」と言った場合、地元(新潟県)では片側二車線=両側四車線道路のことを指すのが常。しかし、横浜では車線数は片側のみを数えるのが原則であるようで、片側四車線=両側八車線道路のことを指す。

□しゅようちほうどう【主要地方道・(主)】
 主要地方道のこと。県道や市道(政令指定都市)の中でも、広域交通を担う幹線道路を国土交通大臣が道路法56条により認定したものを言います。 案内標識などでは(主)とも略され、「(主)秋田停車場線」などとあれば「主要地方道秋田停車場線」のことを意味しています。
 →(一)・(停)

□しゅようどう【主要道】
 サイト開設時に作者が適当に使った言葉。とりあえず、国道でもなく、県道でもないけれど、主要な道のこと…というような感じです。

□しろかんばん【白看板】
 昭和25年3月改正の「道路標識令」から、昭和37年1月の「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」第一回改正までの旧案内標識のこと。白地に黒文字、赤い矢印であることが特徴。現在でも全国に現存します。

□しんしんばいぱす【新々バイパス】
 新潟市のバイパス。高速道路に入ったかと思ってしまうような立派な道路で、全線片側二車線・立体交差。新潟市と新発田市を結んでいるので、頭一文字をとって「新々」「新新」と名付けられました。正式には、新発田IC〜海老ヶ瀬ICまでが「新々バイパス」(R7)、海老ヶ瀬IC〜黒崎ICまでが「新潟バイパス」(R8)、更に黒崎ICからの国道116号バイパスは「新潟西バイパス」となります。
 しかしながら、地元の人は黒崎IC〜海老ヶ瀬ICの区間も「新々バイパス」と言っているような気がします。「新々」と言うと、新しいバイパスよりもっと新しいバイパスっていうイメージがありますし(あながち間違いでないと思う)。作者も昔から国道7号と国道8号の区間を合わせて新々バイパスと呼んでいました。一方で新潟西バイパスは、供用されたのが最近であり、ここだけ自動車専用道路だったりして雰囲気が違ったりしてますので、こちらは「新々バイパス」とは言われず「新潟西バイパス」と言われてます。
 当サイトでは特記がない限り、黒崎IC〜新発田ICまでを「新々バイパス」として呼ぶこととします。

 

   た[ta]

□たいしょうこくどう【大正国道】
 1919年(大正8年)公布、1920年(大正9年)施行の(旧)道路法に基づき指定された国道のこと。いわゆる包括的な法令(道路法)に基づいて指定された国道網としてはこの大正国道が初となります。
 明治国道と同じく基本的に東京を起点としていますが、一部の軍事路線については日本橋を起点とせずに、特段他路線との重複なく起点と終点をそのままつなぐ形になっていました。1920年には一般路線が38路線、いわゆる軍事路線が26路線が指定され、その後の路線追加指定により1953年の(新)道路法施行前には一般路線が41路線、軍事路線も41路線存在していました。
 

□ちゅうおうせんへんいくかん【中央線変移区間】
  
   [↑静岡市葵区のR1現道にて]

 中央線が時間帯によって変更される区間。たとえば、全部で3車線ある道路について、午前は上り線1車線・下り線2車線とし、午後は上り線1車線・下り線2車線とすることにより、交通量の変化に柔軟に対応することができます。特に法的な位置づけはないようですが…。
 一番長い中央線変移区間は、新潟市街の旧R116現道区間ではないかと思います。特に根拠思料はないですが…。

□ちゅうしゃたい【駐車帯】
 特に明確な根拠規定等はないです、路肩や道路脇にて帯状に設置された小規模な駐車スペースを「駐車帯」と呼んでいます
 高速道路などでは、故障車用の緊急停車用に「非常駐車帯」というものがあり、こちらは道路標識の政令などで定められています。

□ていしゃじょう【停車場・(停)】

↑静岡r153のヘキサ

 いわゆる「駅」のこと。県道などでは停車場を(停)と略すこともあり、「御殿場(停)線」とあれば「御殿場停車場線」のことを意味しています。
 現代ならば「駅」というべきですが、旧道路法(大正8年4月11日法律第58号)が制定された時代は「駅」のことを「停車場」と呼んでいたため、現行道路法(昭和27年6月10日法律第180号)になった現代でも、当時の呼称を引き継いでいます。
 →「一般県道(一)」・「しゅようちほうどう(主)」

□どうろじこくひょう【道路時刻表

   
   [↑道路時刻表06-07]
 道路整備促進期成同盟会全国協議会が毎年発行していた冊子。1984年創刊。以後毎年発行されるも、2007年をもって廃刊となりました。
 国道の路線毎に起点から各主要地点・終点までの距離・所要時間がまとめられており、まさに「道路の時刻表」というべき道路マニアの必須アイテムでありました。ただし、現道とバイパス路線が並行する場合には、そのどちらを取り上げているのか一切触れていない(国道17号新大宮バイパスとか明記されていない等…)のは不満と言えば不満なところ。
 一応、国土交通省のホームページから道路時刻表のデータ閲覧は可能となっていましたが、以後改訂されずそのまま放置の状態だったため、だんだんと閲覧データが削除されてしまいました。

□どうろひょうじ【道路標示】
 ペイントやびょう等によって、道路の路面上に示された表示のこと。通常、白線または黄色線で表される。「標識」も参照。

□どうろひょうしき【道路標識】
 道路上に立っている標識。規制標識・警戒標識・指示標識・案内標識の四つに分けられる。「標識」も参照。

□どうろげんぴょう【道路元標】
 大正8年公布の旧道路法に基づき起点・終点・経由地を示すために設置された標識(というか石碑のようなもの)。根拠条文としては、旧道路法第2条で道路元標は「道路の附属物」とされ、下位法令である旧道路法施行令(大正8年11月5日 勅令第460号)の第8条で「東京市に於ける道路元標の位置は日本橋の中央」、・第9条で「道路元標は各市町村に一箇を置く」とされていました。各地で現存する物も多々あります。
 現行の道路法でも、既存の道路元標は引き続き「道路の附属物」とされてはいますが、設置のための規定はなくなっています。

 

   な[na]
□にほんばし【日本橋】
 東京・中央区に架かる橋梁。1604年に江戸期の五街道の起点とされ、以後日本の街道の最重要地点となります。
 明治期に入って1876年に「国道」が指定されましたが、この時も日本橋が国道の起点とされました。1911年にこれまでの木造橋梁から石造りアーチ橋梁に架け替えられ、これが現在まで残る日本橋となっています。
 大正期に入ると1919年に(旧)道路法が制定され、この時に出た道路法施行令によって東京市の道路元標は「日本橋ノ中央トス」と定められ、軍事路線を除く全ての路線の起点が日本橋と改めて定められました。ちなみに、(旧)道路法では道路元標の設置場所は府県知事が定めるものとされていたのに対して、東京市の道路元標だけは道路法施行令によって特別に「日本橋の中央」と定められたわけで、法令的にも日本橋が特別扱いされていたことがわかります。
 戦後になって、1952年に現行の道路法が制定され、以降も東京における国道1号・4号・6号・14号・15号・17号・20号の計7路線の起終点となっています。もっとも、石造り橋梁は長らく東京の名所でありましたが、1963年に日本橋の頭上に首都高速道路が建設され、現在は首都高速道路の高架橋の下に日本橋があるという構造になってしまいました。
 ちなみに、「日本橋は国道7路線の起終点となっており、路線数では一番多い」とする間違った文献等も見られますが、新潟市の本町通交差点と高知市の県庁前交差点の国道起終点はいずれも8路線にのぼっており、同一地点における国道起終点の路線数ではそちらの方に日本一をゆずっています。
 また、大阪市にある「日本橋」は「にっぽんばし」と読み、別物です。

□のぼり【上り】
(1)坂道としての上り勾配のこと。
(2)終点→起点に向かう場合の方向。日本では古来より都(京都)にむかう方角を「上り」としてきたわけで、現在は一般的に東京に向かう方角が「上り」とされます。
国道としては、終点→起点に向かう方向を「上り」と定義しますが、露骨なまでに中央集権的だった明治国道や大正国道では、全ての国道の起点を東京としていたため、終点→起点の方角が必ず「上り」になったのに対して、戦後の道路法による国道では必ずしも東京に向かう方角が「上り」ではないため、国道では一般的な感覚と実際の「上り・下り」が合致しない例も多いです。この良い例が北陸自動車道と国道8号の関係でありまして、どちららも起点を新潟市とし、終点を滋賀県米原市(R8は京都市)としていましたが、そもそも北陸地方では伝統的にJR北陸本線などで「京都」に向かう方角が「上り」であったために、IC番号やキロポストの順序ではっきり「上り・下り」が明示される北陸自動車道が開通すると混乱が発生。結局、北陸自動車道の正式な「起点・終点」は変更しないものの、IC番号やキロポストは北陸自動車道全線開通時に滋賀県米原市→新潟市の順に数字が大きくなるよう再構成された…という逸話が残ります。
 当サイトでは、明らかに「上り・下り」がわかる路線の場合は「上り・下り」を使用しますが、不明確な場合や「上り勾配・下り勾配」が出てくる区間では「上り・下り」のかわりに「○○方面」という言葉で方向を示すようにしています。

 

   は[ha]
□バイパス【bypass・BP】
 英語で「迂回路」を意味する言葉。"BP"とも略される。市街地を走る国道が手狭になった場合、郊外などを迂回させるバイパス(新道)が建設される。原義は「迂回路」であるため、地図をよく見てみると、バイパスは以前の道路よりも路線距離が長くなっていることが多い。「新道」も参照して下さい。
□ひょうしき【標識】
 実は定義がものすごく難しい言葉です。一応、「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」に規定されているもの…と定義しています。
 このサイトでは「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」によって規定されているものは「道路標識」とし、それ以外のもので道路教則教本に記載のあるものは「表示板」「標示板」とし、どれにも該当しない物は「看板」として大雑把には考えています。
□ひょうじばん【標示板・表示板】
 「道路標識・区画線及び道路標示に関する命令」に規定されていないが、道路標識に準ずるはたらきを持つもの…と言えばいいんでしょうか。教本では信号機関連のものだけ「標示板」であり、その他は全て「表示板」となっています。標識設置や、行政機関内の用語・通達上の違いかもしれません。でもどこからどこまでが表示板なのかはわかりません。本サイトでは、道路教則教本に記載されているもののみ「表示板」「標示板」としています。
□ひめいはん【非名阪】
 国道25号には高速道路並みの無料道路「名阪国道」があるのですが、それとともに生活道路の国道25号現道も存在しています。その現道は俗に「非名阪」と呼ばれ、「酷道」の一つとして知られています。まぁそこまでひどい道路ではないようですけれど…。

 

   ま[ma]

□みどりかんばん【緑看板】
 緑色の案内標識の総称。高速道路(自動車専用道路及び高速自動車国道)や有料道路で見られる。

□めいじこくどう【明治国道】
 1885年(明治18年)に内務省告示第6号で定められた後、(旧)道路法施行に伴い1920年(大正9年)に新国道網(いわゆる大正国道)が告示されるまで存在した国道のこと。最初に指定された年号から「明治国道」と呼ばれています。指定当時は44路線、「明治国道」の末期である(旧)道路法施行前には61路線ありましたが、全ての路線は東京・日本橋を起点としており、告示表を見ると江戸期の「街道」を色濃く残したような感じがあります。
 Kokudou.comの井上さんは、HPの「近代国道路線一覧」のところで「鉄道優先政策の中、相対的な重要度が低かった明治時代の『国道』」とコメントされていますが、まさにこの言葉に尽きると思います。

 

   ら[ra]
□ランプ【ramp】
 ※原義は「立体交差道路などで高さの違う道路を連絡するための傾斜路」を言います。ちなみにランプウェイ(ramp-way)は和製英語です。
(1)接続道路・連絡道路のこと。ジャンクションでは本線車道同士、インターチェンジでは高速道路本線と一般道路を接続する道路があるわけですが、この接続する道路の部分を「ランプ」と呼びます。高速道路本線と接続する部分は、基本的に一旦停止や信号機を伴わず、合流交通・分離交通によりスムーズに出入りができる構造になっています。
(2)「首都高速」「阪神高速」等の都市高速道路で言うところの「インターチェンジ」のこと。都市高速では、フル規格のインターチェンジは少なく、入口専用もしくは出口専用の「インターチェンジ」が多く、この場合は連絡道路(ランプ)そのものがインターチェンジとなるためか、都市高速道路では「インターチェンジ」と呼ばずに「ランプ」と呼ぶことが多いです。なお、本線車道流入(入口)専用のランプは「オンランプ」、本線車道流出(出口)専用のランプは「オフランプ」と呼ばれます。

戻る Return.
[PR]動画